ひだまりにっき　2

いつも、たぶん9割私からケイくんに抱きつくことがおおいんだけど
（ケイくんはそれを待ってる風・・・）
やっぱり、抱きついたりしてきて欲しいので
ちょっとシツコクすねてみた。
　
「もう知らんっ！ケイくんなんかきらいきらい」
ぱっと体を離して、布団のなかにもぐりこんで
プイと背中を向ける。
　
「みーちゃぁん。なんで怒るのぉ？」
「みーちゃんってば」
「みーちゃぁあああぁん」
私の背中をさすったり、くっついてみたり
頭をなでてみたり
いろいろしてくるケイくん・・・だけど
「しらん！キライ！」を私は繰り返す。
　
冷たい言い方じゃなく、ボイスチェンジャーでやったかのような
ヘンな声で。
　
「みーちゃん、ごめんね。機嫌直して〜？」
ちょっとだけ、ケイくんの方をみる。
やった！って顔をしてにや〜っと笑うので
また
「しらん！キライ！」と
背中を向ける。
　
また、
「みーちゃぁん。ねーってばぁああ」
の繰り返し。
　
10分たっても同じことの繰り返しで
こっちが笑いをこらえて背中を向けているのが
つらくなったので
「ねぇねぇ、機嫌悪いとやだ？どうしてそんなにずーっと
がんばるの？」
「みーちゃんのことが大好きだから！」
　
・・・
・・・
「やっぱりしらん！キライ！」
「みーーーーーちゃーーーーん！！！！」
　
「機嫌悪いと悲しい？」
「悲しい」
「どうして？」
「好きだから」
「知らん、キライっていわれると悲しい？」
　
　
「そりゃぁ好きな人に・・・・」
　
ケイくんがそう口にしたら、急に
ケイくんのほうが、ボイスチェンジャーでもしたかのような
ヘンな声で
「みーちゃんなんか知らん！キライ！」
くっついていたのを振り払うようにして、自分のふとんに
もぐりこもうとするから
形勢逆転、私が引っぱったりくっついたりして
「ちょっとぉ！！！私のすねてるのはまだおわってないんだよ？！」
「今度は僕の番なの！しらん！キライ！」
「勝手に順番かえるな〜〜！」
　
ここで、二人で大笑い。
けらけらわらって落ち着いたら、ぽそっとケイくん
「好きな人に嫌われるのなんて、いやだよ」
と、私を軽く抱きしめながら、つぶやいた。
　
　
　
　
　
なんだか、その一言で
ぎゅっと、胸が　つかまれるように痛かった。
　
そうだよね。ケイくん
ごめんね・・・・
大好きな人に嫌われるのって悲しいよね。
とくにケイくんは言葉をそのままうけとるから
キライっていったら、本当にキライなんだって
おもっちゃうよね。

　
　
でも、また、
こうやってじゃれあうんだろうな〜あははは