「ありがとう。僕のわがまま聞いてくれて」
 
スキーからの帰り。
私の耳にそっとくちびるを寄せて、ケイくんが小さく言った。
 
  
絶対に必要な言葉じゃないこと。
かといって、二人の絆を深めるために必要なひとこと。 

だからずっと一緒にいられるのだと思う。
だからずっと一緒にいたいのだと思う。
 
 
かなわない、このオトナな気遣い。愛情たっぷりの私への気遣い。
  
  
これがあるかないか、これができるかどうか、
そして、
私がそれをされて当たり前と思うか思わないか。
  
 
 
「ううん、私も行きたかったし。願いが叶ってよかったね」
 
 
そっと、指を絡める。
 
素直でいたいと思う。素直でいられるようにしたいと思う。
ケイくんが、もっともっと、嬉しさや喜びを表現できるように。

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