その日、天地は狂った。
 
爆音とともに、海中から”恐れられた地”があらわれ、山の頂上の天は焼け、
雷鳴がしきりに光り、轟音と爆発が続く。
 
”恐れられた地”からは、人肉を好物とする醜い皮膚の比翼竜が
こちらへ飛んできて、
人々は逃げ惑い、混乱と恐怖が辺りを支配し始めた。
 
”恐れられた地”の出現により、この地は津波や地震で形が変わり、
人々が住んでいた大きな山の上は魔物の降りたつ地となり、
皆は、昔このあたりを治めていたお殿様が残した、今は博物館になっている
お城へ逃げ込んだ。
 
天守閣から崩れ去った地と、はるか向こうに魔王が咆哮をあげているのが見える。
それは、逃げ延び、生き延びた人々を震え上がらせる。
 
しかし、”恐れられた地”の出現は、魔王を生み出したと同時に
魔王を倒す勇者・戦士も覚醒させた。
 
人々が住んでいた山から、人々を守りながらおりてきた数人の屈強な男性たち。
そして、その人たちに続けとばかりに、昨日までは改造バイクや車で
暴れまわっていた暴走族やヤンキーが、魔物に立ち向かうべく集まり始める。
 
しかし、暴走族やヤンキーたちが戦うも、結果は魔物が優勢。
動けるものが負傷者をお城へ運び入れたり、
平和だったころは公民館だった建物へ避難させる。
 
魔物たちは、妊婦を襲いだす。柔らかい胎児は魔王の好物なのだ。
 
そのころから、生き延びた人間たちにも戦うものと、魔王にこびへつらって
殺さずにいてもらおうというものに別れだす。
 
平和だったころは電車が通っていた所に罠をはり、
魔王に貢ぐ為の妊婦を捕獲しようとねらっているのだ。
 
長身で剣技においては右に出るものなしといわれる勇者が、その踏切のところに
危険を顧みずおもむき、何人かの妊婦を救い出した。
 
平和だったころヤクザだったひとたちが、護衛に、と銃を渡してくれたが、
魔物にはキズ一つ付けることは出来ず、時間稼ぎの道具にしかならなかった。
警察がいたら、銃刀法違反で捕まえられるであろう日本刀やいわゆる”ドス”のほうが
魔物にはダメージを与えられるようだ。
 
生き延びた人たちの抵抗は日に日に大きくなる。
勇者、戦士、そして力の強い男性などの活躍により、魔物は徐々に減り
わずかに天に青空が戻った。
 
皆は久しぶりに道を歩き、疲れた人を和ませようと開いた花屋に
たくさんの人が訪れた。
 
しかし、魔王そして、魔物はそれを狙っていたのだ。
見張りがけたたましくサイレンをならす。
あっというまに花は踏み荒らされ、人々の笑顔は恐怖に引きつる。
逃げ惑う人々を勇者が銀色に光る剣をもって皆を誘導する。
神の加護をうけた弓を使うアーチェリー部だったであろう男の子が
唾液をだらだらと落としながら飛ぶ醜い竜の喉元をつぎつぎと射落とす。
槍をふりまわす短髪の青年は、四足で牙をむき女性を狙う魔物を
なぎ払い 
再びお城へと皆は逃げた。
 
天守閣では、畳の上で勇者や戦士たちが作戦会議をしている。
遠い海の向こうでは、”恐れられた地”の頂上で激しい爆発と、雷鳴と
魔王の咆哮が続いている。
 
さらに大きな爆発が起こったとき、いつもの比翼竜よりも2倍おおきな
体中が岩のような灰色と黒色の混ざった色をした
大きな爪を持つ竜がこちらへ向かってきた。
「みんな伏せろォ!」
勇者が叫び、皆が伏せた。恐ろしい翼竜は天守閣の回りを飛びまわり、威嚇の鳴声をあげた。
皆は匍匐全身で一階下へ逃げることになった。
 
そのとき、室内でも悲鳴が上がった。
四足の魔物が暗闇に一匹潜んでいたのだ。
襲い掛かる魔物を、ぎりぎりのところで戦士が倒した。
博物館になっている所で戦い、ショーケースのガラスをぶち破り、
たぶん、歴史的に価値のある壷を割った後から、
金色の懐中時計が見つかった。
 
勇者がそれを取り上げて、開くと美しいオルゴールの音色が流れた
「こ、これは!」
覚醒した勇者と戦士が音を聞いて、音の意味を思い出すために
真剣な顔つきで悩んでいる。
懐中時計から流れたメロディ・・・それは・・・!!
 
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ぴーぴーぴろりーぴろりろりー(携帯のアラーム)
がちゃ。
 
 
「うわー朝だ。めちゃくちゃ眠い・・・。すっごい長い長い長ーい夢みて
すっごい疲れてるよう」
ぐちぐちしながら仕事に出ました。
そう、こんな夢を見ました。(ノ_-;)ハア…

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