その人は言った。
 
「ケイくんはいいよ。俺のとこそういうひといなかったもん。
やっぱさー、そういう人が一人でもいたらさー、
 
(中略)
 
・・・その人から、広がるのにさぁー」
 
 
 
ケイくんは少し冷めた目で
「そんなことはないと思うけどねぇ。きっかけなだけでさ」と
相手を見た。
 
 
 
 
言い訳は失敗への思考癖をつける、という。
 
相手がいった”そのひと”が
ケイくんにいいニュースを持ってきたか?というと、実はそうじゃない。
 
”そのひと”とは対照的なひとばかりが、ケイくんにいいニュースを持ってきてくれているのに。
 
 
 
 
あーぁ、あれがあったらなぁー上手くいったのに、とか
〇〇さんはそれを持ってる人がいたからいいよねー、とか
  

正直、心外だった。ケイくんの静かな怒りが伝わってくる。
口元だけ笑ってる、目は・・・相手を射抜くように光ってる。
 
 
相手は、ケイくんが必要だから早く手に入れないと!と思っている道具を3つも4つも持ってる。
ケイくんはたった一つで、走り回っている。
 
 
あの道具も、この道具も、相手のが沢山持ってるのに。
ケイくんのほうがいいのはなぜ?
 
 
 
北風と太陽、・・・かな。

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