金曜日。
 
疲れた疲れた〜なんていいながらテレビをつけて、ご飯を食べ始めた。
 
テレビでやっていたのは「金スマ」の「涙そうそう」の特集。
いろいろなひとの「涙そうそう」エピソード。
 
ちらちらとテレビをみながら、ケイくんと私は今日あったできごとや、
週末のことなんかを盛り上がって話していた。
 
 
しばらくして、「涙そうそう」のエピソードが新しいものに変わった。
 
 
ケイくんの手が止まる。
じっと、テレビにクギ付けになる。
 
 
 
 
いつもだったら怒るんだけど
(テレビ見てもいいけどご飯はちゃんと食べなさい!と)
ケイくんの目が、”あの瞳”になってる。
 
まばたきもせず、澄んだ泉のような宝石のような深い深い瞳は
不思議な色に輝いている。
 
 
テレビでは
筋ジストロフィーの弟さんをずっと面倒を見ていたお姉さんが
白血病になり、泣き言も弱音もいわなかったお姉さんが
「死にたくない」って御医者に訴えながら
モルヒネを投与され、とうとう亡くなってしまった。
 
要約すればそういう方のお話。
 
 
 
ケイくんは微動だにしない。
なにかをつぶやいたようだけど、邪魔せず。
 
 
 
お話は進んでいき、10代までしか生きられないと言われた弟さんが
30歳をこして、生きていた。
その二人のお母さんが、弟さんのお部屋に入っていったとき、
ケイくんの目はプリズムのように変化して深く深く何かを見ていた。
 
 
弟さんは、
「お姉さんの分まで、生きたいです」
といっていた。
 
 
ケイくんはぽろぽろ涙が止まらないみたいだった。
 
 
 
 
「金スマ」がゲストのトークになったとき、ケイくんは深呼吸して
”こちら”へ戻ってきた。
 
私が優しく微笑むと、目をうるうるさせたまま
「あー、もうダメ。ああいうの本当にダメ。涙が止まらない。
だって、お姉さんいるもん。弟さんの隣りにいるんだもん。
隣りにいて、立って見守ってるんだもん。
すごい愛の光。本当に。すごく綺麗な愛の光なんだよー」
とめがねを外して目頭をこすった。
 
 
思わず、なでなで(p_;)\(^^ )
 
 
 
 
 
 
 
このケイくんの”個性”が、こういう時愛しくてたまらない。
 
”フツウノヒト”は見ないといわれるそういうものを”見える”のだって
ただの個性にすぎないものね。
 
 
”フツウノヒト”って何だろうね?まぁいいか。
 

こういう愛の光が、ケイくんの勉強するぞ!という情熱を
さらに高めていくみたい。

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