ちょっと前に書いたA予備校、B予備校の続きですが。

(実際の話は、予備校ではないかもしれません。これは例え話の話)  

B予備校に行ったA予備校の元先生は、
地元の雑誌や、ローカルニュースなどに
「A予備校はダメダメ!B予備校がいいんです!」と
ぎゃーぎゃー騒いで言いました。
 
地元雑誌も、ローカルニュースもお情け程度に小さくとりあげました。

わずかな日にちですが、A予備校は子供たちの数が減りました。
子供たちは通いたがったのですが、親御さんの懐事情もあるでしょう、
B予備校に、というふうになったようです。
 
A予備校の先生は何も言わず、生徒(と親御さん)には
「希望の学校、君のやりたいこと、進みたい道をすすめるように
毎日がんばるんだよ。わからないことがあったらちゃんと聞くんだよ」と
離れていく生徒の肩を優しく叩きました。
 
A予備校は、この元先生が騒いだ時から確かに子供たちの数が
減った時期がありましたが、しばらくしたら
教室は「希望校にいきたい!」という子供たちでたくさんになりました。
 
A予備校の先生たちは、その元先生の騒ぎ立てた事に敏感になった
親御さんからの誹謗や問い合わせにも、誠意を持って
声を荒げるでもなく、穏やかな対応をしていました。
じきに、興味本位か悪乗りか、元先生派か、そんなことをしていた人たちはいなくなりました。
 
そして、親に引きずられるように離れた子供も、戻ってきました。
A予備校の先生は、その生徒も親御さんもまったく責めることなく
「大切な試験まで日にちが少しです。一緒にがんばりましょうね」と
離れていた間の勉強のプリントを渡しました。
 
 
相変わらず、A予備校はいい!という話は希望校を目指す子供たちや
それくらいの世代の子供の親たちは囁きあいました。
とてもとても忙しいA予備校の先生たちはそれでもいつも笑顔で
明るく、優しく、子供たちを励ましつづけました。
 
 
そして。
B予備校のウワサは、とくに聞く事は有りませんでした。
「B予備校だってー」
「ふーん。そういうのもあるんだね」
程度でした。
 
 
=========================
 
私は、なぜB予備校は、お金も安いし、やってる授業も
A予備校とかわらない(らしい)のにもかかわらず
とくに「いいよー」ということを聞かず
生徒数も増えないのか、そして
こと”元先生”が「B予備校イイヨイイヨ!Aダメ!」といってる
その行為に心がひっかかるのか
考えていました。
 
 
そして、とあるすばらしい方から、言葉をいただきました。
 
 
「今まで学んできたことにたいして人間はそこから離れていく、
巣立っていく、別れていくということが生きている上で
きっとあるでしょう。
そのときに”今まで学ばせてくださってありがとうございます” 
”ここまでのことをしっかり自分の中の経験としていきます”
という方は、自分の成長の螺旋階段の一つ上の階へ上れるでしょう。
 
逆に、そこから離れたり巣立ったりするときに、
旅立つ元に対して”こんなんじゃなかった””時間をムダにした”
”お金をムダにした”
と、文句を言ってる方は、次のフィールドでも同じように
文句を言って離れるでしょう。
文句は文句の世界とつながります。
最後には”やっぱり!こんなんじゃなかった”といって
また文句の世界につながっていくのです」
 
 
この言葉を頂いて、本当にもとめいていた答えを頂きました。
 
どうして生徒や親御さんがB予備校にいかないのか。
どうして、この元先生の授業を受けたがらないのか。
 
  

「自分がしてきたことに対して文句を言ってるような人から
授業なんてうけたくない。
きっと子供が質問したら
”そんなこともわからないなんて!”と教えるのではなく
責めるだろう。
”わ か ら な い お 前 が 悪 い”と言うだろう。
そんな人から授業うけたくない」
 
 
生徒&親御さんは勘でそれを思っていたようです。
 
(実際、それっぽかったそうです)

==============−==−−−−−−−−−
先日書いた、ガンのことについてもですが
 
(御医者が、ガンをみるか、患者をみるかで全然違うということ)
 
今回の(この例え話の)予備校の先生も
 
授業をみるか、子供をみるかで全然違いますね。
 
 
 
私が大好きな本で、主人公が自分の師に
「自分は同じ事をやっているのに、あの人に及ばない!
いったいなにが違うのですか!」
と聞いて、
先生が
「人格だよ」
というシーンがあります。
 
 
 
的確で、とても熱くて、とても深い言葉なんだと
本当に気付かされました。
 
========================
実は、この元先生に、抗議しようとおもってたんです。
 
名誉毀損で訴えられないのは、A予備校の先生たちが
優しいからですよ!
自分のしてること、恥じじゃないんですか!
A予備校はあなたが(誹謗・中傷)してることで広告してもらってるなんて
全く思ってませんよ!

とか。
 
 
 
とあるすばらしいお方からの言葉で、
抗議なんてするのはやめようと思いました。
 
 
抗議するくらいなら、A予備校を応援しようと思いました。
 

 
 
元先生みたいに自分が自分の人生決めて、してきたことを「後悔してる」「こんなはずじゃなかった」なんて
いってるひとのことを
見ている方はきちんと見ているんですよね。
私が何かしなくても、
「こういう責任転嫁してることをおおっぴらに言ってる人に
頼ろうとは思わないわ」と
きちんと皆判断してくださるんですよね。
 
 
明るく、優しく、寛大で、感受性深く、慈しみ深いこと。
そうやっている(A予備校など)所は
誰が何もいわなくても、輝いているから
人が寄ってくるんですね。
 
 
すごいな、本当に。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索