きっとそれがこの世界なんだろう

この不完全な上にある完全の
いびつかとも思われるこれが
きっと、美しい世界。
　
　
光が当たれば、闇ができる。
　
　
頑張っている人は、頑張るのが嫌いな人に文句を言われる。

頑張っていない人は、頑張りたい人に文句を言われる。
　
八百屋さんは、きっとスーパーのひとに文句を言われたりする。
　
洋食屋さんは、きっと菜食主義のひとに文句を言われる。

海の好きな人は、山の好きな人に文句を言われる。

髪の綺麗なひとは、くせっけのひとに文句を言われる。
　
かわいいくせっけの人は、わざわざパーマをかける人に文句を言われる。
　
自動車が大好きな人は、二輪車が大好きな人に文句を言われる。

　
　
　
もちろん、これはたとえ話で
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
　
　
でも、この文句を言われる”闇”がなくては
光は光としてやっていけない。
　
そして、光があるから闇をなくすことはできない。
闇をなくそうとしたとしても
そうしたいなら何もしないということになる。
　
　
　
たぶん、一歩玄関から出たら、一歩玄関から入った人に文句をいわれるんだろう。

　
そんなもんなんだろう。
そして、こんな気にしたらとまらなくなるような
理不尽かと思われるいびつな不完全さが
この世界なんだろう。

　
そして、闇は光に勝てない。
これも、ゆるぎないこと。
　
　
闇が毒気を吐き出してきても、
堂々と輝いて光を放っていたら
毒気も尻尾を巻いて逃げていくもの。
　
ゆるぎない輝きを、ずっともって
陰と陽が両立する不完全な世界の
美しさに、時に怒って、時に闇も味わって
それでも堂々と輝いて
　
世界を味わっていければいいんじゃないかな
　
なーんて思う。