先日、陶芸(手びねりろくろです。電動はまた今度)に行ったときのこと。
教えてくださったちょっぴり口が悪いけど優しいおじいちゃん先生は
土をぽんとおいて、丸めて伸ばして
置いて捻って、
優しくなでて
あっという間に、湯飲みを作った。
最初から中盤にかけて
「ほら、簡単だろ。おいっ!カッコつけんな!へたくそー」
「目で見てカッコつけようとするから、ほーらこんなに弱いだろ。
オレそんなこといってないだろ。
優しく親指と人差し指で・・・そうそう。やりゃーできんだよ。だからやれよ。あははは」
こんなやり取りだった。
口は悪いがあったかい人は、本当に簡単に、湯飲みを
とっくりに変えたり、お茶碗に変えたり、急須にかえたりして
また湯飲みに戻した。
「簡単なんだよ。全部。ちゃんと道具はあるし。ただ、土がガラスになる、それをきちんと
やりゃいいんだ。
でも、わかったかい?
簡単なことが一番奥深く、難しいんだ」
おじいちゃんはそういった。そして、私たちと知らないカップルは、大きくうなずいた。
昨日のこと。
午前中仕事が手隙になったので、ケイくんは
少し離れた実習室にいってみたそうだ。
そこでは、二人の見習いさんたちが
どうしたら上手にやれるかを研究してた。
「何か知りたいところある?」とケイくんが声をかけると
二人は(あっ、ケイさんだ!!)という顔をして
どうしてもうまくいかない問題を質問してきた。
ケイくんは、難しい顔をしている二人に
「簡単だよ。とっても簡単。ほら、こうでしょ。こうでしょ。
こうなるでしょ・・・」と
さらさらさらっと解いて見せた。
見習いの片方に、やってごらんとやらせてみると
「あああ!本当だ!!」とすごく驚いていた。
もう片方は「なんで見ただけでわかるんですか?」なんて
よくわからないこともいっていたとか。
その「なんで?」の方のほうに、ケイくんはおまけで
もうひとつ、解いて見せた。
最後には二人で声をそろえて
「わー!すごいー!ものすごいわかりやすいです」と
目をキラキラ。
そして
「ケイさん!どうしたらできるようになりますか?」
と最後に質問されて
「うーん、習うより慣れろ。やってナンボだよ」とアドバイスして
帰ってきたそうだ。
でっぱっていたら、押す。
ひっこんでいたら、ひっぱる。
陶芸もそれがなぜだか難しかった。書いてしまえば簡単なのに。
奥深い、奥深い、それは匠の道。
教えてくださったちょっぴり口が悪いけど優しいおじいちゃん先生は
土をぽんとおいて、丸めて伸ばして
置いて捻って、
優しくなでて
あっという間に、湯飲みを作った。
最初から中盤にかけて
「ほら、簡単だろ。おいっ!カッコつけんな!へたくそー」
「目で見てカッコつけようとするから、ほーらこんなに弱いだろ。
オレそんなこといってないだろ。
優しく親指と人差し指で・・・そうそう。やりゃーできんだよ。だからやれよ。あははは」
こんなやり取りだった。
口は悪いがあったかい人は、本当に簡単に、湯飲みを
とっくりに変えたり、お茶碗に変えたり、急須にかえたりして
また湯飲みに戻した。
「簡単なんだよ。全部。ちゃんと道具はあるし。ただ、土がガラスになる、それをきちんと
やりゃいいんだ。
でも、わかったかい?
簡単なことが一番奥深く、難しいんだ」
おじいちゃんはそういった。そして、私たちと知らないカップルは、大きくうなずいた。
昨日のこと。
午前中仕事が手隙になったので、ケイくんは
少し離れた実習室にいってみたそうだ。
そこでは、二人の見習いさんたちが
どうしたら上手にやれるかを研究してた。
「何か知りたいところある?」とケイくんが声をかけると
二人は(あっ、ケイさんだ!!)という顔をして
どうしてもうまくいかない問題を質問してきた。
ケイくんは、難しい顔をしている二人に
「簡単だよ。とっても簡単。ほら、こうでしょ。こうでしょ。
こうなるでしょ・・・」と
さらさらさらっと解いて見せた。
見習いの片方に、やってごらんとやらせてみると
「あああ!本当だ!!」とすごく驚いていた。
もう片方は「なんで見ただけでわかるんですか?」なんて
よくわからないこともいっていたとか。
その「なんで?」の方のほうに、ケイくんはおまけで
もうひとつ、解いて見せた。
最後には二人で声をそろえて
「わー!すごいー!ものすごいわかりやすいです」と
目をキラキラ。
そして
「ケイさん!どうしたらできるようになりますか?」
と最後に質問されて
「うーん、習うより慣れろ。やってナンボだよ」とアドバイスして
帰ってきたそうだ。
でっぱっていたら、押す。
ひっこんでいたら、ひっぱる。
陶芸もそれがなぜだか難しかった。書いてしまえば簡単なのに。
奥深い、奥深い、それは匠の道。
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